Office365 Outlookの容量管理とOST再構築の備忘録
仕事の同僚がメールが受信出来なくなるトラブルが発生。
解決はしたが、忘れないように残しておきます。
作業は自己責任でお願いします。環境や状況により以下の方法で解決する補償がありません、またデータが破損、消去される可能性ゼロではありません。可能ならシステム担当者へ確認してください。
1. Outlookの容量仕様
-
- Exchange Online(Office365)のメールボックスは最大 100GB
- プランによっては 50GB + アーカイブ50GB
- Outlook.com(無料版)は 15GB
法人は100GB契約が多いようです。
2. ストレージ削除の方法(Web版)
- Outlook Web にアクセス
- 「設定(歯車マーク)」→「ストレージ」で容量を確認
- 「管理」プルダウンから削除対象を選択(全て/3・6・12か月経過)
- 完全削除するとサーバーからも消えるので要注意
- 自分は15GB程度削減できた(状況により変動)
3. OSTファイルとは?
- PC内に保存される ローカルキャッシュファイル
- 既定の上限は 50GB
- 上限に近づくと受信できなくなる
- サーバー容量とは別管理なので、両方の対策が必要
4. OST再構築の手順
- Outlookを終了
- OSTファイルを削除またはリネーム
(例:C:\Users\xxxxx.xxxxxxxxx\AppData\Local\Microsoft\Outlook\xxxx.ost) - Outlookを再起動すると新しいOSTが自動生成され、サーバーから再同期
⚠️ 注意点
- 未同期データ(送信済み未送信メールなど)は失われる
- 再同期には時間がかかる場合あり
- ネットワーク環境によっては数時間以上かかることもある
5. 再構築 vs 圧縮(Compact)の違い
| 方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 圧縮(Compact) | OSTファイルを縮小 | 未同期データを保持 | 効果が限定的 |
| 再構築 | 新規OSTを作成し再同期 | ファイル破損や肥大化を解消 | 未同期データは消える、再同期に時間 |
まとめ
- サーバー容量は最大100GB、Web版から削除で軽減可能
- OSTはローカルキャッシュで50GB制限あり
- OST肥大化時は「圧縮」か「再構築」で対応
- 再構築は安全だが未同期データに注意
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません