川口ドラゴン(川口怒羅権)とは?川口市関係あるの?
「川口ドラゴン」と報道があり、クルド人でこれだけ有名になったのに、また?と思い、調べてみました。
事件はこちら。
怒羅権の起源と背景
- 結成時期:1988年頃、東京都江戸川区葛西で誕生。
- 創設メンバー:主に中国残留日本人の2世たち。彼らは戦後の混乱で中国に取り残された日本人の子どもとして生まれ、日本に帰国後も言語や文化の壁に苦しみました。
- 社会的背景:
- 日本語が不自由なため、学校や地域社会で差別やいじめを受けることが多かった。
- 同じ境遇の仲間同士で連帯し、自己防衛のためにグループを形成。
- 当初は暴走族や犯罪組織ではなく、差別への怒りと自己主張の場として始まりました。
名前の由来と意味
- 「怒羅権」は「怒り」「羅漢(強敵を倒す象徴)」「権利」を意味し、差別に対する反発と自己肯定の象徴として名付けられました。
- 「ドラゴン」は中国の象徴であり、彼らのルーツを示すものでもあります。
その後の展開
- 1989年、日本の暴走族との抗争事件をきっかけに、武装化・暴力化が進行。
- 1990年代には暴走族を傘下に収め、半グレ化・準暴力団化し、現在では「チャイニーズドラゴン」とも呼ばれています。
補足:なぜ川口市なのか?
- 地理的要因:東京に近く、交通の便が良い。
- 経済的要因:地価が安く、広い土地が確保しやすい。
- 制度的要因:仮放免者でも住みやすく、仕事を見つけやすい。
- 社会的要因:外国人コミュニティが既に存在しており、ネットワークが形成されやすい。
怒羅権の誕生は、単なる非行グループの形成ではなく、戦後日本の移民政策の歪みと社会的排除の結果として生まれたのかもしれません。
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