九州筑後川も氾濫。日本の治水の行方は。ダムに頼るのか?
7/4からの九州地方の豪雨が治まらない。
線状降水帯が頻繁に発生し、熊本の球磨川(くまがわ)、熊本・大分・福岡・佐賀の4県を流れる一級河川の筑後川(ちくごがわ)も氾濫してしまい、九州地方のほとんどの河川が氾濫や危険な状態にあります。日本でも有数の暴れ川の筑後川、大分県の日田市は支流が合流する場所で、その下流の川幅も狭くなっているため以前から危険な場所とされています。江戸時代からも180回以上の氾濫が記録されています。また、ダムの建設も検討されてもいたようですが、仮にダムが建設されたとしても、どこまで治水に役立つかも分からないレベルの豪雨です。
さらに下流も非常に心配です。住民の方たちはどうしたら良いのか分からないのではないでしょうか?非難する判断も難しいと思います。いち早い避難が必要かもしれません。
昨年、関東の水源の大雨で、荒川、利根川、自分の家の近くの新芝川もぎりぎりの水位まで上がり、原付で何度も状況を確認しに行った。その時の緊張感が今でも思い出されます。よく、止んでから決壊という話も聞いていたので、自分なりに警戒だけは解かないようにしていました。
想定外の集中豪雨が、通常になる恐ろしさ。
「何十年に1回」「今まで経験したことが無い」と、ちょいちょい報道されているが、今後は言い方や考え方を変えた方が良いのではないか?ここ数年毎年どこかで同じフレーズが使われて、災害が起きてから「なぜ起きたか、もっと早く避難できなかったのか」と、メディアもただ伝え、行政の批判などをしているが、もはやその段階ではないともいます。今まで以上の雨が降るの想定で災害システムの再構築をかけ、治水に対しての見方を考えるべきだろう。ダム賛成派も反対派も客観的に治水を考えないことには今後自然も人の生活も壊れてしまう気がします。
ダム建設、河川整備、貯水池の整備、いろいろな対策、また場合によっては、集落の統合などで強い街をつくらないと、人口減の日本では難しいのではないか?政治家の利権やアピールは必要ないので、最善を考えてほしい。
意外に多い、中止されたダム。進まない河川整備。
自分も知らなかったのだが、九州地方では大小のダムが計画段階から、中止や施工されていないものが40以上あるそうです。利水として必要が無くなったり反対運動で中止になったり理由は様々ですが、もう一度河川の整備等も含み議論の必要はあるのではないでしょうか?また、これは九州地方の問題ではなく、全国で同じような状況にある場所に言えると思います。ダム建設費より遥かに災害のほうが高くついてしまう可能性も高いのではないでしょうか?無くて問題ないのであればそれに越した事はありませんが…。河川の整備はダム以上に大変なので、予算などで進んでいない自治体が多いのも気にかかります。
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