RPA、AI、ロボットとは?初めて触ってみた感想。

仕事で触る機会がありその感想です。

入口に立った程度の操作しかしていないので、あくまで個人的見解ですので詳しくは専門家に聞いてください。

触ったのは「Blue Prism」というセキュリティに強いとされるRPAツールです。
良く、AIがとか言われていますが、「Blue Prism」はAIは搭載されていないようで、またAIが搭載されている他ツールでも実用性はそれほど高くないようです。(AIについての詳細はいつかまた。)
また、システム環境についても、クライアントで動かすタイプや、サーバーで動かすタイプで全く違い、また、各社のポリシーによっていろいろな制約が変わりますので、そこは考慮しないでいきます。

初歩だが簡単な操作と担当者に疑問をぶつけてみて。

ロボットを疲れない、病気にならない、一人の社員と考えます。
社員の日常業務の代行ですね。

そもそも巷では、ロボット化すれば効率が非常の上がり、人の作業もロボットが実行してくれて、経営者は万々歳なんて思ってる方もいるのではないでしょうか?以前、大手広告代理店、電通のお偉いさんがRPA化して残業が三分の一になったと豪語していましたが、ふたを開けてみれば自宅で仕事をしていただけでほとんど効果が無かった、ただのサービス残業が増えただけと言う事がありました。RPA化すれば…の典型的な思い違いです。

まず、RPAツールは、プログラミングなしで作成が可能と言われていますが、正解であり不正解です。確かにツールを使用して構築すれば作成はできますが、あくまで簡単な流れ作業だけで、複雑なものになれば、間にプログラム言語を書いたり、ある程度の知識は必要になります。
また、沢山あるパーツや部品を組み合わせて作るイメージですが、慣れるまでに中々手間がかかると思います。

じゃあ、完璧にマスタでき、言語も書ければRPA化できるんだ!

と、思うかもしれませんが、確かに、ほとんどの物を作成することができると思います。但し、こういうツール系のものだけではありませんが、作成したものは、後に管理をしていかなければなりません。これが大きなポイントになります。よく、RPA化したけど、人が減らない、反対に管理する手間が増えたなんて話を聞きますが、ここを見誤ると泥沼にはまります。

例えば※そのままRPA化したという前提です。
毎日、外部からの提供資料を、自社のデータと突き合わせて、分析資料を作り、各部署に配布する業務が数種類あったとします。
通常は、EXCELでぺたぺた貼って、グラフ化して、各部署のフォルダにコピーする流れを1時間かけてやってるのが非常に非効率で担当が休むともっと時間がかかってしまう。
まさに、RPA化にふさわしい作業だと思いますし、難しくもないですね。

「毎日10分で終わるようになりました」これで、万々歳….。

本当にそうでしょうか?

RPA化は、どこかが変わったり、例外データが発生するとロボットは判断できずに止まってしまいます。それには運用管理者が必要で、夜間の作業等なら「コール対応も」必要になります。また、修正があれば修正業務も対応しなければなりません。
何が言いたいかと言うと、事前にこの業務の「検証」をしたのかという事です。

・この業務は本当に必要で、現行のままのやり方で良かったのでしょうか?
・提供資料は将来変更されたり、または例外的なデータは無いのでしょうか?
・配布する先、方法は変わらないのでしょうか?
・複数提供資料は、デザインの統一化はできなかったのでしょうか?
・上司のからの指示で変更依頼は無いのでしょうか?
・etc

簡単に言うと見える化し、この業務これでいいの?ってことです。

考えてみてください、数個レベルなら問題ないですが、同じような感覚で数十個の成果物があれば、それだけ運用する対象物も増えるという事です。ここをはき違えると、手間ばっかりかかり、下手すれば、せっかく作ったのに、その業務の運用もできなくなることもあります。

スピードは確かに大事ですが、しっかり検証して進めることが必要です。

おまけ。

RPAは、向くもの向かないものがあります。生命保険、銀行、コールセンターなど個人情報を扱うような部署は成果を上げていますが、電通のような営業や企画ベースの会社ではそれほど効果は期待できない気がします。サーバー対応で1千万単位のコストがかかるので、十分考慮することが大事です。

 

 

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)