「ホップ、ステップ、肉離れ」とは、橋下徹説?
「ホップ、ステップ、肉離れ」という政治風刺表現がSNSで流れててなんぞやと思ったら、民主党政権時の揶揄が、先日維新にさらわれた国民民主党の玉木議員に向けられたみたいですね。
確かに面白い、自民から一番近いとこにいると思ったら、最後のきめで維新に取られそうで、参政党にも後塵を拝す状態。結局は元民主党ってことですかね。
自分のイメージは、ビリヤードのナインで、最後の9を外して相手に入れられた!みたいな(笑)
「ホップ、ステップ、肉離れ」政治的失速を表す日本語表現の構造と由来
日本の政治言語には、比喩的かつ風刺的な表現が数多く存在する。その中でも「ホップ、ステップ、肉離れ」という言い回しは、特定の政治家や政党の失速を皮肉る際に用いられる代表的な表現のひとつである。本稿では、この表現の語源、構造、そして政治的文脈における活用例を整理する。
表現の構造と意味
「ホップ、ステップ、肉離れ」は、陸上競技の三段跳びにおける基本動作「ホップ、ステップ、ジャンプ」をもじったものである。通常の三段跳びでは、助走から「ホップ(第一跳躍)」「ステップ(第二跳躍)」を経て「ジャンプ(最終跳躍)」に至る。これを政治的文脈に転用した場合、以下のような意味構造が形成される。
- ホップ:政治家や政党が国民の期待を集め、注目を浴びる初期段階。
- ステップ:政策立案や選挙準備など、実務的な展開が進む中間段階。
- 肉離れ:スキャンダル、失言、内部崩壊などにより、飛躍寸前で失速・自滅する最終段階。
この表現は、期待と失望の落差を強調することで、政治的失策の印象を強く残す効果を持つ。
語源と初出
この言い回しの初出については諸説あるが、検索サービス「Grok」などの情報によれば、元大阪市長・橋下徹氏が最初に用いた可能性が高いとされている。橋下氏は、政治家や政党が順調に支持を集めた後、スキャンダルによって失速する様子を「ホップ、ステップ、肉離れ」と表現し、以後この言葉は政治風刺の定型句として定着した。
活用例:2000年代の民主党
この表現が広く使われるようになった背景には、2000年代の民主党における一連の失策がある。以下はその典型例である。
- ホップ:自民党に対抗するクリーンなイメージと若手中心の構成により、国民の期待を集めた。
- ステップ:マニフェストの発表や選挙戦の展開により、政権交代への準備が進んだ。
- 肉離れ:
- 菅直人氏:年金未納問題
- 前原誠司氏:偽メール事件
- 小沢一郎氏:政治資金問題
これらの事例は、飛躍寸前での失速という「肉離れ」的展開を象徴しており、表現の定着に寄与した。
表現の定型化と現在
「ホップ、ステップ、肉離れ」は、現在では政治以外の文脈でも比喩的に用いられることがある。たとえば、企業の新規事業、スポーツ選手のキャリア、芸能人の活動などにおいても、期待→準備→失速という流れを表す際に使われることがある。
しかしながら、この表現は本質的に風刺的であり、使用に際しては文脈と対象への配慮が求められる。特定の人物や団体を揶揄する意図が強く出すぎると、批判ではなく中傷と受け取られる可能性もあるため、慎重な運用が望ましい。
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