おつかれさまです。

ナフサ、ロシアのウクライナ侵略と酷似。サフサ境野「6月に詰む」の真実

なかなか詰まないナフサ。TBS報道特集では6月に市場から無くなるとエネルギー評論家?の「ナフサ境野春彦」氏

ちょっと探ってみました。

地学的リスクが影響され、足元で凄まじい乱高下を見せる「ナフサ価格」

今年4月に突如歴史的な大台突破を記録した国産ナフサですが、5月〜6月現在、一転して約20%もの急反落を見せています。このパニックと収束の形、何かに似ていると思いませんか?

そう、2022年春の「ロシアによるウクライナ侵略戦争」が始まったあの時期の市場の動きと、恐ろしいほど酷似しているのです。

今回は、TBS「報道特集」での発言が大きな議論を呼んだ資源エネルギー庁有識者委員・境野春彦氏の「あの発言」の真意と合わせて、現在のナフサ市場のリアルを読み解きます。

■ 2022年ウクライナ危機と2026年中東危機の「共通パターン」

まず、過去のデータと現在の動きを比較してみると、市場がパニックに陥り、そこから学習していくプロセスが見事に一致していることが分かります。

① 勃発直後の「垂直立ち上げ(パニック)」

2022年春(ウクライナ): 「ロシア産の原料が世界から消える!」という恐怖から、ナフサの四半期平均価格が一気に86,100円まで暴騰。
2026年春(中東): ホルムズ海峡の緊迫化により「日本のナフサの命綱である中東産が届かなくなる!」と市場が過剰反応。4月(3月通関実績ベース)に前代未聞の100,000円越えまで垂直跳びしました。

② 数ヶ月後の「代替ルート開拓による急反落」

2022年後半: 世界中のバイヤーが必死にロシア産以外のルート(中東等)を確保。供給網の組み換えに成功したことで、価格は数ヶ月で約15〜20%急反落しました。
2026年現在: 今回も全く同じです。日本企業がわずか1〜2ヶ月の間に、中東を通らない「アメリカ(輸入量が前月比で一時約200倍に急増)や韓国、アルジェリア」からの代替調達を力技で成功させました。供給不安が和らいだことで、足元の国際価格はピークから約20%急降下しています。

> 「最初の1〜2ヶ月はパニックで暴騰するが、人間が代替ルートを見つけると一気に冷める」
> まさに歴史は繰り返しています。

■ TBS報道特集「6月に詰む」発言の真意と、現場のリアル

この緊迫した状況の中で、4月にTBSの「報道特集」に出演した資源エネルギー庁有識者委員の境野春彦氏が放った、「間違いなく今の状況が続いたら6月には詰むんですよ、日本」というコメントがSNSなどで大炎上しました。

政権トップ側がすぐさま「在庫(備蓄)はある、事実誤認だ」と反論するなど大きな騒動になりましたが、現在の5月・6月の実態を「ミクロ(現場)」の視点で見ると、ある意味、ナフサ境野氏が鳴らした警鐘の真実味が見えてきます。

「マクロの総量」と「ミクロの実需給」のズレ

政府が言う「数ヶ月分の在庫があるから大丈夫(マクロ)」というのは、あくまで国家全体の統計上の数字です。しかし境野氏が指摘していたのは、「現場のサプライチェーン(ミクロ)」の危機でした。

ナフサなら何でもいいわけではない:
石油化学工場(エチレンプラント)の設備によって、処理できるナフサの「性状(成分)」は細かく決まっています。中東産が止まり、代替調達したナフサの成分が少しでも合わなければ、工場の効率は著しく低下します。

川下にいくほど遅れてやってくる恐怖:
実際に国内のエチレンプラントの稼働率は、原料高と物流混乱に耐えかねて過去最低水準(60%台)まで落ち込みました。「もの自体は国内にあるかもしれないが、流通が目詰まりして、中小のプラスチック加工業者や日用品メーカーの手元に届かない」というアロケーション(割り当て)の危機が、まさに5月〜6月に発生していたのです。

カルビーのポテトチップスの包装材が一時的に調達困難になるのではと騒がれたのも、この「現場の目詰まり」を象徴する出来事でした。まあ、宣伝という声もありますが。

■ まとめ:数ヶ月後のナフサ価格はどうなる?

ナフサ境野氏の「6月に詰む」という強烈な一言が結果的に市場や政府を動かし、日本企業が死に物狂いで代替ルート(米国産など)を開拓したとも言えます。

では、このまま国際価格(ドル建て)が800ドル割れの水準で安定した場合、数ヶ月後の日本の価格はどうなるでしょうか?

日本の国産ナフサ価格には「通関実績の3ヶ月平均」というタイムラグがあるため、現在の国際価格の下落がデータにハッキリ現れるのは、7月〜8月(夏以降)になります。

予測: 4月の10万円を天井に、数ヶ月後は7万円台後半〜8万円台前半へと一段下がっていく可能性が極めて高いです。

ただし、159円台という「歴史的円安」と「遠回りによる輸送コスト(運賃)」という強いブレーキが残っているため、年初のような6万円台前半まで戻ることは期待薄です。

「パニックの暴騰は収まったが、依然として高値圏での地固めが続く」。ウクライナ危機の時と同じように、私たちは今、地政学リスクと戦う新しいサプライチェーンの過渡期に立ち会っていると言えそうです。

ナフサ境野氏も出た番組が悪かった。左翼の最前線や、活動家を出演させ、何が何でも高市政権の責任にしようとする編集番組の「TBS報道特集」本来言いたかったこともこの番組は曲解するのはあたりまえ。いずれにせよナフサは詰まないにせよ、流通でせき止められ、米騒動と同じ状況になってしまっているのは事実です。

がんばりましょう。

お笑いメディア

Posted by master