オートロックの落とし穴 共連れと宅配解錠問題 チェックリスト付

オートロックの「共連れ」問題とは

■ 定義と手口

  • 共連れとは、マンションの住人がオートロックを解除する際に、第三者が一緒に侵入する行為
  • 住人が鍵や顔認証で扉を開けた瞬間に、後ろからついて入り込む。

※面識の無い人間が後ろから着いてくるのは女性ならずとも恐怖を感じます。

■ 神戸の事件と容疑者の常習性

  • 2025年8月、神戸市中央区のマンションで女性が殺害された事件では、容疑者が「共連れ」で侵入。
  • 容疑者は2020年・2022年にも同様の手口で女性宅に侵入しており、“共連れ”の常習者だった。

■ 被害の実態

  • パナソニックの調査では、**26.6%(約4人に1人)**が共連れ被害を経験。
  • 被害者の証言では、「死を覚悟した」「引っ越しを余儀なくされた」など深刻な精神的影響も。

■ 専門家の警鐘

  • 防犯ジャーナリストは「気づかない相手に攻撃するのが犯罪者。気づくことが最大の防御」と指摘。

📦宅配便によるオートロック解錠の現状

■ 背景と目的

  • 年間約50億個の荷物のうち、8.4%(約4.2億個)が再配達
  • 国土交通省は再配達削減のため、配達員によるオートロック解錠の仕組みを支援

■ 現在の導入状況

  • ヤマト運輸・佐川急便・Amazonなどが導入済み。
  • 2万棟以上のマンションで、伝票番号などによる一時的な解錠システムが稼働。

■ セキュリティへの懸念

  • 神戸事件の影響で「宅配員の解錠も共連れの温床になるのでは」と不安の声も。
  • 配達員側は「履歴が残るため安心」「再配達の負担軽減になる」と歓迎する声も。

🛡️対策と技術的進化

対策手段 内容 特徴
顔認証+AIセンサー 顔認証で解錠、複数人検知で扉を開けない 共連れ防止に有効
音と光で警告 複数人が入るとランプ点灯+警告音 入居者に異常を知らせる
自衛行動 後方確認、イヤホンを外す、エレベーター同乗回避 防犯意識の向上が鍵

宅配BOXに補助金出せば出来るのでは?
国土交通省が絡んできたと言うことは、おそらく天下り先を作り、莫大な予算が投じられる想定だと思います。

 

 

🧭オートロック「共連れ」の流れ

[住人がオートロックを解除]
        ↓
[後方に第三者が接近]
        ↓
[住人が気づかず扉を開ける]
        ↓
[第三者が一緒に侵入(共連れ)]
        ↓
[住人の部屋や共用部へ不正アクセス]

🔍ポイント:住人が「気づかない」ことが最大のリスク。防犯意識が鍵。


📦宅配便によるオートロック解錠の仕組み

[配達員がマンション到着]
        ↓
[伝票番号や専用コードを入力]
        ↓
[一時的にオートロックが解錠]
        ↓
[荷物を置いて退出]
        ↓
[履歴が管理システムに記録]

✅導入企業:ヤマト運輸、佐川急便、Amazonなど
✅導入物件:約2万棟以上(2025年時点)


🛡️チェックリスト:共連れ・宅配解錠への防犯対策

✅ やること 🔒目的
後方を確認してから解錠 共連れの防止
イヤホンを外して周囲に注意 音で異常を察知
エレベーターで不審者と同乗しない 単独行動でリスク回避
宅配業者の制服・伝票を確認 なりすまし防止
管理会社に履歴管理の有無を確認 解錠履歴の透明性確保

⚖️比較表:共連れ vs 宅配解錠のリスクと利便性

項目 共連れ 宅配解錠
リスク 高(犯罪目的の侵入) 中(第三者の便乗)
利便性 なし 高(再配達削減)
防止策 顔認証・AIセンサー 履歴管理・本人確認
社会的議論 犯罪抑止が急務 利便性と安全性の両立が課題

日本国内

Posted by master