7年ぶりにロシアへ大学生15人派遣――本当に「安全」は担保されているのか?
2019年以来7年ぶりに、日本人大学生15人のロシア派遣が再開されました。
今回の派遣先はサンクトペテルブルク。ロシア語研修や現地学生との交流などが行われたとされています。
人的交流そのものを否定するつもりはありません。
しかし、現在のロシアはウクライナとの戦争が続いている国です。しかもウクライナはロシア国内の軍事施設や石油関連施設などを狙って、長距離ドローン攻撃を繰り返しています。
サンクトペテルブルク周辺も例外ではなく、無人機の飛来や残骸による被害、空港の運航制限などが発生しています。
つまり、
「前線から離れたサンクトペテルブルクだから安全」
とは言い切れません。
サンクトペテルブルクはウクライナの報復攻撃の対象にもなっています。
日本政府は、どう安全を担保したのか?
ここが今回の最大の疑問です。
外務省は現在もロシアの多くの地域について、危険レベル3「渡航は止めてください」としています。
それにもかかわらず、政府は大学生15人を派遣しました。
もちろん、危険を認識したうえで、緊急連絡体制や避難計画などを準備していた可能性はあります。
しかし、少なくとも一般に分かる形では、
- ドローン攻撃発生時の避難場所
- 緊急時の帰国基準
- ロシア当局との緊急連絡体制
- 重要施設からの十分な距離の確保
- 邦人が拘束・尋問された場合の対応
など、具体的にどこまで安全対策を講じたのかは分かりにくい状況です。
「人柱として派遣された」と断定する根拠はありません。
一方で、戦争中で実際に攻撃を受けている地域へ学生を派遣する以上、
「安全です」ではなく、「どのようなリスクを想定し、どう安全を担保したのか」
を政府は国民に説明する必要があるのではないでしょうか。
人的交流は大切です。
だからこそ、学生15人の安全を最優先にした具体的な対策と、その説明を求めたいところです。

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