中国不動産大手「万科企業」デフォルトが始まる？
中国不動産大手「万科企業」一部デフォルトと格下げが始まりました。第二の恒大集団となるのでしょうか？
※万科企業（China Vanke）は、中国不動産業界の「優等生」 または 「超優良企業」 として、長年広く認識されていました。
最初に「広大企業 デフォルト」で検索してみてください。
タイトルに「万科」がはいるのは時事通信ぐらいで、他の記事も毎日新聞ぐらいしか見当たりません。テレビに至ってはほとんど報道なしです。
日本テレビの報道で
中国不動産「万科」が経営危機 部分デフォルト、社債返済できず
中国不動産大手、社債返済できず 米格付け会社一部デフォルトと判断
以下Grokより
万科は2025年12月15日に満期を迎えた20億元（約440億円）の人民元建て社債の元本返済ができず、債権者との交渉に入りました。
最初に提案した1年間の償還延期案は債権者に拒否されました。
その後、猶予期間を従来の5営業日から30営業日に延長する案が債権者の投票で承認され（90.7%賛成）、土壇場で全面デフォルトは回避されました。
これにより、2026年1月27日までに再交渉の時間が確保されました。
しかし、格付け会社はこれを「実質的なデフォルト」と判断：S&Pグローバル・レーティング：選択的デフォルト（SD）に引き下げ（一部債務の不履行認定）。
フィッチ・レーティングス：限定的デフォルト（RD）に引き下げ。
万科は業界の「優等生」とされ、国有企業（深圳市地鉄集団）が大株主でこれまで支援を受けていましたが、最近の支援が縮小傾向にあり、資金繰りが厳しくなっています。
2025年上半期は大幅赤字を計上し、販売低迷が続いています。
現在はデフォルト寸前で部分的に認定された状態ですが、完全な債務不履行（クロスデフォルト引き起こす全面崩壊）には至っていません。もう一つの社債（37億元、12月28日満期）も同様の延期交渉中です。
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