大阪・関西万博2025は本当に黒字?調べてみた
【徹底解説】大阪・関西万博2025は本当に黒字?運営収支と全体支出の真実
2025年に開催される大阪・関西万博。最近「黒字化の見通しが立った」と報じられていますが、それは本当なのでしょうか?この記事では、運営費だけでなく建設費、インフラ整備費、安全対策費など、万博にかかる全体支出を整理し、「黒字」の意味を多角的に検証します。
✅ 運営収支は黒字化の見通し
万博の運営費は約1,160億円。主な収入源は以下の通りです:
- 入場券収入:約969億円(来場者2,280万人想定)
- 場内収益:約138億円(物販・飲食・スポンサー協賛など)
- 協賛企業支援:資金・現物提供
2025年9月時点でチケット販売は2,070万枚を突破し、来場者数も2,200万人超が見込まれています。これにより、運営収支は最大330億円の黒字になる可能性があります。
来場者数 | 総収入 | 黒字幅 |
---|---|---|
1,800万人 | 約1,166億円 | 約6億円 |
2,100万人 | 約1,361億円 | 約201億円 |
2,300万人 | 約1,490億円 | 約330億円 |
⚠️ ただし「黒字」は運営費だけの話
「黒字化」と聞くと、万博全体が儲かっているように感じますが、実際には運営費のみの話です。以下のような巨額の支出が別枠で存在します:
🏗️ 会場建設費:最大2,350億円
国・大阪府市・経済界が1/3ずつ負担。税金も投入されています。
🛠️ インフラ整備費:総額10兆円規模(内数)
鉄道延伸、道路拡幅、港湾・空港整備、下水道など。万博後も活用されるとはいえ、巨額の公共投資です。
🚨 安全・警備費:283億円以上
災害対策、テロ対策、警察・海保の警備費など。
🌍 途上国支援費:240億円
BIE(国際博覧会事務局)との約束に基づく出展支援。
📣 機運醸成費:103億円
全国的な広報、自治体との交流、文化資源活用。
🏛️ 日本政府館建設費:最大360億円
政府パビリオンの建設・展示準備。
🧭 支出全体の構造まとめ
費目 | 金額(概算) | 備考 |
---|---|---|
運営費 | 約1,160億円 | 黒字化見通しあり |
建設費 | 約2,350億円 | 税金含む |
インフラ整備 | 約10兆円(内数) | 万博後も活用 |
安全・警備 | 約283億円 | 災害・テロ対策含む |
途上国支援 | 約240億円 | 国際約束 |
機運醸成 | 約103億円 | 広報・交流 |
政府館建設 | 約360億円 | 国費 |
📝 チェックリスト:黒字化の条件と課題
条件 | 達成状況 |
---|---|
来場者1,800万人以上 | ✅(見込み2,200万人) |
入場券収入969億円以上 | ✅(達成見込み) |
場内収益138億円以上 | ⏳(物販・飲食の実績次第) |
想定外支出なし | ⏳(台風・災害リスクあり) |
建設費・インフラ費の透明性 | ❌(検証・説明不足) |
🔍 結論:「黒字」は限定的。全体収支の検証が必要
大阪万博の「黒字化」は運営費に限った話であり、建設費やインフラ整備費、安全対策費などを含めた全体収支は依然として不透明です。税金が投入される以上、収支の透明性と説明責任が求められます。
建設に携わった業者への支払いが滞った案件もあり、これを運営はどう評価するのでしょうか?
箱物は開催したときの評価では無く、その後のあり方が必要だと思います。カジノになるのかもしれませんが、リングを何らかの形で流用するとか無いんでしょうか?
筆者的には遠隔地・混雑すると言うこともあり、興味はありませんが大阪万博を否定する訳ではありません。運営費以外も今後、大阪の発展につながり負の遺産にならなければ良いと感じます。関西にも負の遺産が多く
「新長田駅南再開発」
「神戸ファッションプラザ(六甲アイランド)」
「コトノハコ神戸(旧・新神戸オリエンタルパークアベニュー)」
のようにならないことを祈ります。
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