JOC理事山口香氏、延期すべきの無責任発言。山下会長遺憾。

2020年3月20日

交渉が台無しに。

中国湖北省武漢発の新型コロナウイルスによりオリンピック開催が危ぶまれている。

JOC理事山口香氏が「アスリートが十分に練習できていない状況での開催は、アスリートファーストではない。延期すべき」と発言、それに対し、JOCの山下泰裕会長は「きわめて残念」とコメントした。

これについて、山下氏のパワハラだ、選手の健康を考えていない、開催に固執する柔軟性の無さなど、批判が出ているが、事情はそんなに簡単なものではない。

責任の問題。

IOCが延期・中止と発言していないときに,日本が先に延期・中止を持ちかけたら日本の都合にされ、下手すれば,多額の賠償金などの不利が発生する可能性がある。このまま中止になれば、IOCに入っているチケット代の問題、各国がこれまで使った費用など、どれだけの賠償、損失が発生するのか分からない?延長になれば競技場の問題、選手村マンション売却の問題もあり、何より選ばれた選手の問題もある。

山下会長始め、小池都知事やほとんどの関係者が、このまま開催は難しいと思っていても、より良い決断をするために、現状維持を貫くしか方法が無いのです。今はIOCの出方を待つしか無いのだ。そんな時に山口理事が余計な発言をしたら、そりゃ「遺憾」ぐらいは言うだろう。それよりも山口理事はそれぐらいの交渉事も分からないレベルが残念でならない。

安倍総理もG7で「完全な形で実現する」の発言は、裏返してみればそれ以外は実現できないという事だ。

IOCも「WHOの判断に従う」と言っており決断を控えている。

IOCが日本に無茶を押し付ける事は、今後の開催の件もあるので、恐らくないと思われるが確約をもらうまでは動けない。本来であれば新型コロナウイルスを世界にばらまいた中国に賠償してほしいものだ。