フマキラー、NHKの「キッチン用エタノール効果ない」報道反論。
がんばれフマキラー。
「キッチン用エタノール効果ない」報道に真っ向反論。
確認も無し、検証無しで、一般論で疑問に回答しているNHKにフマキラーが切れたようです。
元の報道は、新型コロナウイルスの一般の方の質問に答える形式で以下に抜粋。(※本当に質問があったかは定かではない)
NHKの報道(一部抜粋)
記事元のスクショ一番下に置いておきます。
3/15現在NHKは訂正していない。
Q:キッチン用エタノールは消毒効果ある?
手洗いに使う消毒液の代わりにキッチン用のエタノールを使っても消毒の効果はあるのでしょうか。
A:効果の科学的証明はされていません
エタノールはアルコールの一種で、手や指の消毒に使われる市販の消毒液は濃度が80%程度のものが多くなっています。
日本環境感染学会の菅原えりさ理事によりますと、キッチン用のエタノールは、濃度が50%ほどのものが多く、現時点ではコロナウイルスへの効果があるか、科学的には証明されていないということです。
ただ、身の回りの掃除などで使う場合はエタノールを吹きかけるだけでなく、布で拭き取ることが重要だということで、濃度が50%程度の製品でも、何もしない場合に比べて有効である可能性があるということです。
2020.03.09にフマキラーからの声明文。
※アクセス集中で、めったにフマキラーサイトが開かないので、色付け以外そのまま載せます。
「キッチン用エタノール」報道に対する当社見解
一部報道において、「キッチン用エタノールは、アルコール濃度が50%程度のものが多く、現時点ではコロナウイルスへの効果については科学的に証明されていない」等といった、当社とは全く異なる見解が表明されました。
これを受け、当社には、お客様から多数の問合せ・クレームが寄せられており、こういった形で混乱が広がっていることに対し、強い憤りを感じております。また、この報道により、株主様と投資家の皆様にも多大なご心配をお掛けすることとなり、誠に遺憾です。そして、新型コロナウイルスの広がりが世界的に重大なリスクとなっている今、感染のさらなる拡大を招きかねない一方的な情報を発信したことの責任は極めて重大であると考えており、決して見過ごすことはできません。
キッチン用エタノールは、疾病の予防を目的としたものではありませんが、少なくとも当社が製造する製品につきましては、新型コロナウイルスと同じ構造を持つネコ腸コロナウイルスへの不活化試験を外部試験機関(一般財団法人北里環境科学センター)にて実施し、その効果を確認しております。従いまして、「キッチン用エタノールのコロナウイルスへの効果は科学的に証明されていない」という主張は、この試験結果とは全く相入れないものです。
(試験の詳細については、当社2020年2月28日付「当社除菌剤のコロナウイルス科に対する効果を確認」をご覧ください。)
今回の報道に際し、キッチン用エタノール製品を製造する当社への事前取材は行われておらず、一部有識者の見解を論拠とし、あたかも全てのキッチン用エタノールに効果がないような一方的な説明がなされたことは、断じて納得できるものではありません。上記の試験データの提供を含め、当社はいつでも取材に応じる用意があり、ウイルス対策の有益な情報・手段として、広く社会にお役立て頂きたいと考えております。
当社は、「ひとの命を守る」ことを経営理念に掲げており、今回の新型コロナウイルス流行に対しても、お客様に安心・安全をお届けするべく、キッチン用エタノール製品の安定供給に向けた増産体制の構築等に全力で取り組んでおります。その切迫した状況下において、今回のような報道がなされたことは、当社並びメーカー各社の精一杯の企業活動を侮辱・妨害する行為であり、到底看過できるものではありません。
お客様各位におかれましては、衛生用品の品不足等がもたらす不安な日々の中で、でき得る限りの対策を講じるべく、日々尽力されていることと存じます。ぜひとも正しい情報を知って頂き、当社製品をご活用頂きますよう、何卒お願い申し上げます。
※2020.2.28 [お知らせ] 当社除菌剤のコロナウイルス科に対する効果を確認
サイトにアクセス集中でつながらないかも。
当社除菌剤のコロナウイルス科に対する効果を確認
※こちらもアクセス集中で、めったにフマキラーサイトが開かないので、文字のみそのまま載せます。
フマキラー株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下一明)では、新型コロナウイルスと類似するネコ腸コロナウイルスへのウイルス不活化試験を外部試験機関(一般財団法人北里環境科学センター)にて実施し、当社製品3品について、その効果を2020年2月19日に確認しましたのでご報告します。
【効果を確認した製品】(左から)
・フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー(アルコール濃度49v/v%)
・アルコール除菌プレミアム ウイルシャット(アルコール濃度63v/v%)
・ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム(アルコール不使用)
【ウイルス不活化試験(TCID50法による確認)】
試験内容:当社製品3品に対してネコ腸コロナウイルスの不活化効果を調べた。
試験方法概要:
<供試ウイルス> ネコ腸コロナウイルス(Feline enteric coronavirus,WSU 79-1683株)
<方法>
①試験品0.9 mLにウイルス液0.1 mLを混合し、10秒作用させた。
②作用後、混合液から0.1 mL採取し、培地で100倍程度に希釈して作用を停止させた。
③②の液を感染価測定用試料の原液としてTCID50法で感染価を測定した。対照(ブランク)の初期感染価は1.1×105 TCID50/mLであった。
試験結果:
試験品 感染価
(TCID50/mL) 減少率
フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー < 1.3×10 99.9%以上
アルコール除菌プレミアムウイルシャット < 1.3×10 99.9%以上
ウイルシャットノンアルコール除菌プレミアム < 1.3×10 99.9%以上
減少率(%):100―(各試験品作用後の感染価/初期感染価)×100
試験品3品において、検出限界の99.9%以上の不活化効果を発揮しており、感染価を大幅に低減させることが確認されました。
ネコ腸コロナウイルスと新型コロナウイルスはウイルス学的に同じコロナウイルス科に分類され、同じ構造をしております※。コロナウイルスは脂質二重膜をもつエンベロープウイルスであり、当社製品はこの脂質二重膜を溶解することで、ウイルスを不活化させることができるため、ネコ腸コロナウイルスへの効果を確認した当社製品3品については、新型コロナウイルスに対しても同様の効果を発揮すると考えております。
※「コロナウイルスとは」(国立感染症研究所)
【効果が確認された製品について】
〇フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー 製品詳細へ
手指消毒剤と同じアルコールを使用し、天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)の添加と、pHを弱酸性にしていることで効力の増加をはかっており、アルコールだけでは効きにくいノンエンベロープウイルスにも効果を発揮します。
〇アルコール除菌プレミアム ウイルシャット 製品詳細へ
発酵アルコールとアルカリイオン水、天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)の3つの力で、アルコールだけでは効きにくいウイルスをすばやく強力に除去します。
〇ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム 製品詳細へ
天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)に、除菌・抗菌効果をサポートするアルカリ成分を組み合わせたパワフル処方なので、ノンアルコール処方でありながら、エンベロープウイルスにもノンエンベロープウイルスにも効果を発揮します。
以上3品は、手指に使用する商品ではありませんが、商品特性上、手指にかかることも想定し、肌へのやさしさを追求した商品づくりを行っております。
※なお、本品は疾病の予防を目的としたものではありません。
エンベロープウイルス・ノンエンベロープウイルスとは
エンベロープウイルスとは、脂質などで構成された膜を持つウイルスであり、この膜がアルコールにより溶解されるため、一般的にアルコールが効きやすいウイルスです。インフルエンザウイルスやコロナウイルスはエンベロープウイルスです。
ノンエンベロープウイルスとは、膜構造を持たずタンパク質の殻に覆われたウイルスであり、一般的にアルコールが効きにくいウイルスです。ノロウイルスやロタウイルスなどはノンエンベロープウイルスです。
※新型コロナウイルス流行の影響により、商品が品薄になっている状態もございますが、現在、安定的な製品の供給に向けて増産体制を取っております。なにとぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
こういう反論があっても放置するNHKは公共放送と言えるんですかね。
ディスカッション
コメント一覧
日本環境感染学会の理事が言う「現時点では科学的に証明されていない」というのは間違ってはいないよ。科学的証明というものは、私企業の発表や見解とは違うものなんでね。要するに、まだ公に認められていないって事ね。CDC のガイドラインでも「最低60%濃度」と指定しているし、厚生労働省も70%濃度を推奨しているのが現実であり、世界共通認識のデータというものは、まだ存在しないよ。
要するに「今回の新型コロナウィルスについてはまだ何も証明されていない」中で、「同種のウィルスなら50%濃度で効果があった ⇒ その結果から、新型コロナにも通用するのではないかと予想した(← という見解に至った)」わけで、どちらかが間違っているという話ではないわけ。
正直、フマキラーのキレっぷりはパフォーマンスも入ってると思うよ。大人の事情ってやつでね。今ここでおとなしく素通りしてしまったら、消費者の中に「キッチン用=無意味」的な意識が定着してしまうわけで、それはまずい。なら当然ここは大きく動くでしょ。この報道を逆手にとって、今後の市場動向に対して先手を打ったんじゃない? 実際、むしろ逆に宣伝になったよね。企業ってのは、その程度の事は計算してるよ。それに相手がNHK だと、こういう動きを取りやすいんだよ。NHK は私企業じゃないから、噛みつきやすいわけ。
【結論】:別に報道内容は普通。見解を述べたのもNHK じゃなく専門家。なんの問題もない。ただ、商売に影響すると見た賢い企業が素早く動いただけ。本当は別にキレてもいない。むしろ、あまり見られていなかったサイト(実験レポートのページ)まで注目されるほどの反響を勝ち取り、大成功。
にゃしさん、コメントありがとうございます。
確かに書かれてる通りですね。でも「科学的には証明されていない」ってずるい言葉ですよね。
結構使う専門家多いですが結局「わからない」時によく使われ、また胡散臭いサプリメントもとかも同じように使われてますんで、言われた方はなっとくできないと思います。
私はNHK嫌いなんで。