ゴーン逃亡、足取りとレバノン政府、関空、情報機関との関係。

2020年1月6日

元日産自動車会長、カルロス・ゴーン被告がレバノンへ逃亡した件で、レバノン政府は関与していないと表明しているが、証拠が出てきた。

これまで分かってきた流れをおさらい。

逃亡当日

2019.12.29
・ゴーン被告の弁護団が、日産が用意した警備会社を軽犯罪法違反と探偵業法違反の罪で年内に刑事告訴すると表明して監視を中止させた。
「日産が業者を使って保釈条件違反をしないか見張っている」と主張。

・昼頃、都内の制限住居から徒歩で外出。

・16:30頃、品川駅から新幹線に搭乗。

・新大阪駅で降り、19:30頃駅タクシーに乗り換えて関西国際空港の近くにあるホテルへ移動。

・深夜23時頃、プライベートジェットに乗って出国。
コンサートで使われる音響機器を運ぶ大型の箱に隠れてプライベートジェットに乗り込んだ模様でこの時、元米陸軍特殊部隊隊員ら米民間警備会社の関係者2人が連れ出したと言われている。

・トルコ、イスタンブールに到着。プライベートジェットを乗り換えて、レバノンへ。
トルコの警察は、関与したとしてパイロット4人と航空会社の幹部1人、そしてイスタンブールの空港で働く職員2人、計7人を拘束して、そのうちパイロット4人と航空会社の幹部を起訴、職員2人は釈放。
起訴された幹部が所属する航空会社はプライベートジェットを違法に使われたとしてゴーン被告を刑事告訴した。
この中の一人が、家族に危害を加えると脅されて犯行に加担したと自供している。

・現在ゴーン被告が潜伏している邸宅は、過去に日産自動車の子会社が購入して改装したものです。
・また現在は政府の武装警察が邸宅前で護衛に当たっている。

協力者の存在。

・ゴーン被告はインターネット接続は許可されていないので、日本国内協力者のスマホを使用して連絡を取り合っていた可能性が出てきた。

・ゴーン氏は一人で描いたと声明を出しているが、協力者なしには不可能なミッションであり、また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルから、10~15人のチームが関与し、20回以上来日して、少なくとも10か所の日本の空港を下見していたとい報道も出ている。その中で関西空港が一番脆弱だったとの事。

・関西国際空港の運営会社「ヴァンシ」はフランスの大手ゼネコンのグループであり、ゴーン被告と親密な関係。

レバノンの情報機関の関与もほぼ間違いない。

妻のキャロルさんが動いていたのは、ほぼ間違いないか?
妻・キャロルさんとみられる女性も乗っていた濃い色のSUVがレバノン政府の情報機関が登録した車両だった。レバノン政府も関与を否定しているが、言い逃れはできそうもない…。

日本の対応

・検察が保釈取り消し申請。
・裁判所が保釈取り消し。これにより保釈金没収(没取)
・弘中弁護士、高野隆、コメントを出すが逃亡について批判はせず。
・弁護団、辞任を検討…(逃げるのね)
・法務省ICPO(国際刑事警察機構)へ手配。
・森雅子法相「(逃亡は)密出国、すなわち不法出国に当たる犯罪だ」と厳しく批判。
・東京地検「司法手続き無視、犯罪行為」と、ゴーン被告逃亡を強く非難。

菅義偉官房長官は6日のBSフジの番組で、「最初に聞いたときは絶句した。極めて遺憾だ」と語った。「さまざまな外交的な手段を行使したい」と述べた

ゴーンはレバノンに逃走して良かったのか?

いろいろな報道が出ている中で、本当にゴーンは逃亡した方が良かったのか考えてみた。

・レバノン国内から、ゴーン氏がイスラエルの式典に参加した罪で弁護士が告訴を要望。最高刑禁固15年
・逃亡先のレバノンでは、エリート層への市民の反発が強まっていて、ゴーン被告に対する批判も多い。
・イランとアメリカの関係が悪化したことで、イラン側のレバノンが不安定になる可能性。
・過去には1982年には大統領が、2005年には元首相が暗殺されている。富裕層への反発もおおきい。

もしかすると、それこそ命取りになる可能性もあるのではないか?

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カルロスゴーン

Posted by master